本建築物は、魚津市桃山運動公園内の陸上競技場においてゴール判定を行うCCDカラーラインセンサーカメラ、付属機器及び判定員を収容するための施設である。
配置条件として、ゴールラインの延長線上でかつ、コース内側より25°?30°の角度で見下げることのできる位置にカメラを設置できることとされたため、スタンド観覧席後方で、コース面より17.5mの高さに判定室を設定した。
計画の方針として、単純な構造表現とするため、重厚な2枚のRC壁の間に軽快な鉄骨階段を挿入し、上部に鉄骨造の三角柱フレームを乗せることとし、さらに、構成要素を簡素化するため、コンクリート・鉄・ガラス・アルミといった材料を素材そのままに使用することとした。又、判定室の形態的モチーフとして、「プリズム」の三角柱を取り入れ、光学的な表現とした。
公共施設
桃山運動公園陸上競技場判定室
所在地
富山県魚津市出地内
主要用途
トラック競技写真判定室
構造
RC一部鉄骨造
規模
地上2階建
敷地面積
339,000 ㎡
建築面積
32.40 ㎡
延床面積
29.90 ㎡